難波 有希子

 

奥山に

もみぢ踏み分け

鳴く鹿の

声聞くときぞ

秋は哀しき

 

「遠く人里離れた奥山で、一面散り積もった紅葉の枯れ葉を踏み分けながら、恋の相手を求めて鳴く雄鹿の声を聞くときこそ、秋の悲しさはひとしお身にしみて感じられるものだ。」

(訳出典:小倉百人一首殿堂 時雨殿https://www.shigureden.or.jp/about/database_03.html?id=5

 

猿丸大夫(さるまるだゆう)による一首。

小学校の頃、百人一首大会に出場するため、頑張って暗記したことを思い出す。

あの頃は意味なんて深く考えずに詠んでいたけど、今詠むと風情を感じる。

私も少しは奥行きのある人間になってきたのか。。

aki