姜 兆文

丹沢山地でのシカ調査を終了後、川沿いを歩いて山を降りる途中、写真1に示した石を発見した。この石を見た瞬間、農耕時代の石器ではないかと思った。鋭い三角形の先端部および鋭く磨くために残ったはっきりした稜状線、石全体の滑らかな流線形(写真1)と直角の後部(写真2)。どちらの特徴も、昔、農作業で牛や馬に曳かせた、田起こし用の犂の鍬(写真3)の部分だと思われる。皆さんはこれが人間の手で加工されたものだと思うでしょうか。いつか、考古学者に依頼し、鑑定してもらいたい。

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写真1.鋭い先端部と直角な後部
写真2.磨くため残った稜状線
写真3.田起こし用の犂の鍬

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